シヴァ神の遺跡 / Prasat Muang Tam
: 訪問日 α、22Jul2005、21Oct2006


この遺跡は、Buriram県のA.Prakhon ChaiのBan Kok Muangにあります。
この遺跡には、レリーフが残っており、 前回の訪問 時、もっと、しっかり見ておけば良かったと、
少し悔いが残っており、再訪しました。

この遺跡の前に、Information Centerがあり、その中にあった遺跡の鳥瞰模型です。

手前が東正面です。













Muang Tamとは、低い町を意し、山の頂上にある Phnom Rungと比較し、そう呼ばれています。

この遺跡は、ヒンドゥー教シヴァ派の寺院として、11世紀に建造されたもので、
初期のBaphuon様式の寺院でした。
















遺跡の平面図です。






















周壁は、
南北120m x 東西127mで、高さは2.7m、
東西南北に、第1塔門を配しています。

周壁の内部には、4つのL字型の聖池があり、
池には、池に下りる階段が設けられています。

聖池の内側には、回廊で内部の祠堂を
取り囲んでいます。
そして、回廊の東西南北には、
第2塔門があります。

回廊の内部には、ラテライトの基段の上に、
5基のレンガの祠堂がありました。
(東正面に向かって、
前列に3基、後列に2基、計5基の祠堂)

5基の祠堂の東側には、2つの経蔵が
配されています。








北東から遺跡を見たところ。















東正面から周壁と、その東第1塔門を見たところ。















東第1塔門の東正面入口上部のまぐさ石。

これは、 カーリヤ竜と闘うクリシュナのレリーフ です。












その拡大写真です。












カーリヤ竜と闘うクリシュナの話は以下。
ヤムナー川にし住んでいたカーリア(毒蛇)により川が毒水になり、多くの生き物が死にます。
それを知ったクリシュナは、川に飛び込みカーリアと戦い、鎌首を上げたカーリアの頭の上で踊ります。
宇宙を蔵するクリシュナの重さに耐えかねたカーリアは気絶します。
しかし、カーリアの妻が、クリシュナを讃え命乞いをし、カーリア達は、海へ去って行きます。
ヤムナー川は無毒となり、甘露のようになりました。


これは、東第1塔門の南側入口の東面のまぐさ石です。

カーラの上に座する神のレリーフが彫られています。













東第1塔門の北側入口の東面の
破風とまぐさ石です。
















南東から、東第1塔門を見たところ。















東第1塔門を入った内部のまぐさ石です。

カーラの上に座する神のレリーフが彫られています。













足元にもレリーフがあります。















東第1塔門の内部です。

これは、何だろう?
足で踏まれないように、囲われています。












東第1塔門の西中央入口を入ったすぐの
まぐさ石を見たところ。












その拡大写真です。
中央部のレリーフは、破損しており、左右は、聖鳥ハンサに乗る神でしょうか?














東第1塔門の西中央入口上部の破風とまぐさ石です。















東第1塔門の北側入口の西面の破風とまぐさ石です。















東第1塔門の南側入口の
西面の破風とまぐさ石です。

まぐさ石は、
カーラの上に座する神の
レリーフです。
















東第1塔門を抜けて、正面を見たところ。

正面には、回廊の東第2塔門が見えます。













東第一塔門の西中央入口前から、
東第一塔門の南側を見たところ。














内回廊にある東第2塔門の東正面の
破風とまぐさ石です。














東第2塔門を抜けて内部を見たところ。

前列中央の祠堂は、崩れて無くなっていますが、
前列3基、後列2基の祠堂が見えます。












東第2塔門の西面の破風とまぐさ石です。

















その破風の拡大写真です。

中央のカーラの上に立つ
シンハが、両側に象を掴んで
食べています。














まぐさ石の拡大写真。
これも、 カーリヤ竜と闘うクリシュナのレリーフ です。








北東隅の経蔵跡です。















北東隅の経蔵のまぐさ石。

カーラの上に座する神のレリーフです。













南東の経蔵のまぐさ石。

ここも、カーラの上に座する神のレリーフです。













北東祠堂のまぐさ石です。













その拡大写真。
聖牛ナンディンに乗るシヴァ神と妻のウマーのレリーフです。


















北西祠堂のまぐさ石です。













その拡大写真。
ゴーヴァルダナ山を右手で持ち上げるクリシュナのレリーフです。



















南西祠堂のまぐさ石です。













その拡大写真。
聖鳥ハンサに乗るヴァルナ神のレリーフです。



















南東祠堂のまぐさ石。
カーラの上に座する神のレリーフです。














内回廊にある南第2塔門の北面のまぐさ石です。













その拡大写真。
カーリヤ竜と闘うクリシュナのレリーフ です。














内回廊にある南第2塔門の南面の
破風とまぐさ石です。
















南第2塔門から、右側に南東の経蔵、左側に北東の経蔵を
見たところ。













南第2塔門の東側から祠堂群を見たところ。
中央祠堂のみ崩れ落ち、今はありません。













南第2塔門から南西隅を見たところ。














南第2塔門から、南側の内回廊の内部を見たところ。


















南西から祠堂群を見たところ。

右側の祠堂が、南東の祠堂。
一番左側が、北西の祠堂。
中央左寄りの祠堂が、南西の祠堂。











内回廊にある西第2塔門の西面のまぐさ石です。















内回廊にある北第2塔門の南面のまぐさ石です。













その拡大写真です。














北第2塔門から北東の聖池を見たところ。















北第2塔門の北面の破風とまぐさ石です。

















北第2塔門(南側)から北第1塔門を見たところ。















北東の聖池です。

5つ頭のナーガが設置されており、
ナーガの胴体が池の欄干になってます。












聖池から池へ下りる階段が設けられています。















周壁にある北第1塔門の南面の
破風とまぐさ石です。
















北第1塔門の北面の破風とまぐさ石です。

















北側の周壁です。

北第1塔門から西側を見たところ。













周壁の西第1塔門を北西から見たところ。















西第1塔門を西から抜け、正面に遺跡を見たところ。

正面に西第2塔門、その向こうに祠堂群が見えます。













西第1塔門の東面のまぐさ石です。















南西から遺跡を見たところ。

正面に見えるのは南西側の周壁です。













南西から南第1塔門を見たところ。















南から南第1塔門を見たところ。















周壁の南第1塔門の南面の破風とまぐさ石です。

















南第1塔門へ南から入ったすぐのまぐさ石です。

レリーフは、これから彫ろうとしていたところで中止され
未完の状態のように見えます。












南第1塔門を南から抜け振り返って見た
破風とまぐさ石です。














南第一塔門前から見た南東の聖池です。















その南東の聖池のナーガ像です。


















南東から遺跡を見たところ。

周壁は崩れており、中央には、東第2塔門が見えます。














■Prasat Muang Tam

今回の訪問以前に、訪問した内容の紹介は、 ココ をクリックください。



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